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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻8号

2019年07月発行

特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ

この検査,やる? やらない?

妊婦の腹痛—血液検査は行ったほうがよい? 特に注意すべき徴候は?

著者: 稲葉史明12 井上真智子23

所属機関: 1菊川市家庭医療センター 2静岡家庭医養成プログラム 3浜松医科大学地域家庭医療学講座

ページ範囲:P.1216 - P.1220

文献概要

Point
◎妊婦の腹痛では,まず妊娠に関連する原因の有無を評価する.
◎母子健康手帳を確認し,それまでの妊娠経過を把握する(特に高血圧,蛋白尿,体重増加に注意).
◎性器出血や子宮収縮がないか,腹痛は持続痛でないかを確認する.
◎血圧上昇,血圧低下,発熱などの有無を確認する.
◎血液検査は実施の閾値を下げて行う.
◎後日,経過観察を要する場合は,産科への診療情報提供書を作成する.

参考文献

 https://www.uptodate.com/contents/approach-to-acute-abdominal-pain-in-pregnant-and-postpartum-women#!(last update on April 15, 2019)
2)中山明子,西村真紀(編):妊婦の怖い腹痛,お母さんを診よう—プライマリ・ケアのためのエビデンスと経験に基づいた女性診療,南山堂,2015
3)日本妊娠高血圧学会(編):妊娠高血圧症候群 新定義・分類—運用上のポイント,メジカルビュー社,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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