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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻8号

2019年07月発行

文献概要

特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ スムーズな救急対応に必要な知識

診断に難渋する症例に出会った時に—ブレイクスルーのヒント

著者: 原田和歌子12

所属機関: 1広島県北西部地域医療連携センター 2広島市立安佐市民病院総合診療科

ページ範囲:P.1296 - P.1298

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Point
◎診断に行き詰まったら,病歴を再度取り直すことに尽きる.
◎病態の進展速度を鑑みながら経過を診る(やっぱり,「後医は名医」).
◎常にその病因は一元的か,多元的かを意識する.
◎他診療科,他院との連携・紹介を行う.
◎鑑別診断を想起し,必要な検査を選定していくスキルを身につけるには,普段からの姿勢が大事である.
 ・高齢者から常に学べ.病気の宝庫であり教師である.治療できなかったとしても,次の診療につながる.
 ・非典型例を診断するためには,コモンな疾患をたくさん診よう.
 ・勉強会や学会,CPCに参加しよう.1つの症例の理解を深くする.
◎診断支援リソースを利用する.

参考文献

1)ローレンス・ティアニー,松村正巳:ティアニー先生の診断入門,第2版,医学書院,2011
2)Croskerry P:Achieving quality in clinical decision making;Cognitive strategies and detection of bias. Acad Emerg Med 9:1184-1204, 2002
3)松村正巳:臨床推論.日内会誌106:2562-2567, 2017
4)Hilliard AA, et al:Occam's razor versus Saint's triad. N Engl J Med 350:599-603, 2004
5)日本内科学会演題抄録システム https://member.naika.or.jp/member/content/ninsho1/search.html(2019年5月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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