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文献詳細

雑誌文献

medicina56巻9号

2019年08月発行

文献概要

特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた 透析患者の診療

透析患者の消化器病変

著者: 水野創太1 野々垣浩二1

所属機関: 1大同病院消化器内科

ページ範囲:P.1420 - P.1423

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Point
◎透析患者では出血と虚血という相反する要素が併存し,止血アプローチが困難な場合がある.
◎BUNの上昇や,他病態では説明のつかない貧血を認めた際には,上部消化管出血を疑い,緊急内視鏡検査も考慮する.
◎透析患者の持続する腹痛には注意が必要である.「腹痛+アニオンギャップが開大した乳酸アシドーシス」は腸管虚血を示唆する所見である.
◎透析患者の膵囊胞性病変を見つけた場合には,積極的に専門科へコンサルトをする.

参考文献

1)光吉 明,他:非閉塞性腸管虚血(NOMI)の診断と治療.胃と腸48:1762-1768, 2013
2)矢野智則,他:小腸出血性疾患の臨床的特徴.胃と腸53:801-807, 2018
3)中井 滋:透析患者のがんに関連する統計.臨床透析34:13-20, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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