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特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた
透析患者がERを受診したら
文献概要
Point
◎血液透析患者が救急外来を受診した際には,特に動脈硬化リスクが高い患者であることと,免疫不全患者であることを意識して診療にあたる.
◎心不全を呈する患者では,単なる体液過剰のほかに急性冠症候群や肺炎などの合併の有無を評価する.
◎透析用アクセス関連のトラブルでは,閉塞・感染・破裂の兆候に注意して診察を行う.
◎血液透析患者では常に高カリウム血症を鑑別に挙げる必要があり,場合により緊急透析を検討する.
◎腹部症状を呈する患者では,出血や腸管壊死の有無を評価する必要がある.
◎血液透析患者が救急外来を受診した際には,特に動脈硬化リスクが高い患者であることと,免疫不全患者であることを意識して診療にあたる.
◎心不全を呈する患者では,単なる体液過剰のほかに急性冠症候群や肺炎などの合併の有無を評価する.
◎透析用アクセス関連のトラブルでは,閉塞・感染・破裂の兆候に注意して診察を行う.
◎血液透析患者では常に高カリウム血症を鑑別に挙げる必要があり,場合により緊急透析を検討する.
◎腹部症状を呈する患者では,出血や腸管壊死の有無を評価する必要がある.
参考文献
1)Komenda P, et al:Patterns of emergency department utilization by patients on chronic dialysis;A population-based study. PLoS One 13:e0195323, 2018
2)Lovasik BP, et al:Emergency department use and hospital admissions among patients with end-stage renal disease in the United States. JAMA Intern Med 176:1563-1565, 2016
3)United States Renal Data System:Annual data report;End-stage renal disease(ESRD)in the United States;Chapter 4 Hospitalizations, readmissions, emergency department visits, and observation stays(Table 4.2),2018 https://www.usrds.org/2018/view/v2_04.aspx(2019年6月閲覧)
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