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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻1号

2020年01月発行

文献概要

特集 今の流れに乗り遅れない!—プライマリ・ケアでの呼吸器疾患の診かた・薬の使いかた 気管支喘息とCOPD診療の「今」

喘息とCOPDの診断のコツ—気管支喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO)も含めて

著者: 伊狩潤1 川田奈緒子1 巽浩一郎1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学

ページ範囲:P.88 - P.91

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Point
◎気管支喘息は症状の変動性,症状を反復する病歴,悪化因子に注目することが重要である.
◎喫煙歴のある40歳以上の成人で,労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰がある場合にCOPDを疑う.
◎無症状でも喫煙歴のある患者ではCOPDを疑うことが重要で,感冒時に症状が顕在化する場合がある.
◎気管支喘息,COPD,オーバーラップの鑑別は,問診,併存疾患,検査所見から総合的に判断する.
◎適切な診断のために画像検査や呼吸機能検査を医療圏で連携し,積極的に行うことが重要である.

参考文献

1)日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会(監修):喘息予防・管理ガイドライン2018,協和企画,2018
2)日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第5版,メディカルレビュー社,2018
3)日本呼吸器学会喘息とCOPDのオーバーラップ診断と治療の手引き作成委員会(編):喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap:ACO)診断と治療の手引き2018,メディカルレビュー社,2018
4)McDonald VM, et al:Treatable traits;A new paradigm for 21st century management of chronic airway diseases;Treatable Traits Down Under International Workshop report. Eur Respir J 53:1802058, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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