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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻1号

2020年01月発行

特集 今の流れに乗り遅れない!—プライマリ・ケアでの呼吸器疾患の診かた・薬の使いかた

肺がんと間質性肺炎の最新事情

—見逃さない!—薬剤性肺障害の診断と治療

著者: 伊藤博之1 吉見倫典1

所属機関: 1亀田総合病院呼吸器内科

ページ範囲:P.126 - P.128

文献概要

Point
◎薬剤性肺障害は,原因不明の肺炎,間質性肺疾患をみる際に,常に鑑別に挙がる重要な疾患である.
◎市販薬や健康食品を含んだ内服歴を丁寧に聴取する.
◎薬剤リンパ球刺激試験(DLST)は診断の一助になる検査ではあるが,その結果は慎重に評価する.
◎薬剤性肺障害の治療はまずは被疑薬を中止すること.中等症以上にはステロイド投与を中心とした薬物治療を行う.

参考文献

1)日本呼吸器学会薬剤性肺障害の診断・治療の手引き第2版作成委員会(編):薬剤性肺障害の診断・治療の手引き.メディカルレビュー社,2018
2)Matsuno O:Drug-induced interstitial lung disease:Mechanisms and best diagnostic approaches. Respir Res 13:39, 2012
3)Campus P, et al:Interstitial lung disease induced by drugs and radiation. Respiration 71:301-326, 2004
4)上甲 剛:薬剤性肺障害の画像所見.最新醫學 73:891-897, 2018
5)Naidoo J, et al:Pneumonitis in patients treated with anti-programmed death-1/programmed death ligand 1 therapy. J Clin Oncol 35:709-717, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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