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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻1号

2020年01月発行

文献概要

特集 今の流れに乗り遅れない!—プライマリ・ケアでの呼吸器疾患の診かた・薬の使いかた 覚えておきたいその他の疾患

好酸球性肺疾患の診断と治療

著者: 靍野広介1

所属機関: 1飯塚病院呼吸器内科

ページ範囲:P.142 - P.146

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Point
◎好酸球性肺疾患の原因検索は,①薬剤,②吸入(喫煙も含む)に加え,③感染症,④血管炎や⑤悪性腫瘍など全身性疾患を意識した問診,検査を行う.
◎急性好酸球性肺炎(AEP)は,心原性肺水腫によく似たCT所見を呈し,末梢血好酸球が増多しないことも多く,肺水腫や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)症例では,AEPを鑑別の1つに入れておく.
◎慢性好酸球性肺炎(CEP)は,その陰影が肺野の末梢側に分布する特徴をもっており,再発しやすい病態である.
◎治療にあたっては,原因の除去に加え,感染症や腫瘍ではそれぞれの治療介入を行う.好酸球自体の炎症を抑えるには,ステロイドが有用である.抗IL-5受容体抗体など生物学的製剤のエビデンスも待たれる.

参考文献

1)Jeong YJ, et al:Eosinophilic lung disease;A clinical, radiologic, and pathologic overview. RadioGraphics 17:617-621, 2007
2)Bernheim A, et al:A review of clinical and imaging findings in eosinophilic lung disease. AJR Am J Roentgenol 208:1002-1010, 2017
3)日本呼吸器学会薬剤性肺障害の診断・治療の手引き第2版作成委員会(編):薬剤性肺障害の診断・治療の手引き第2版2018,メディカルレビュー社 2018,pp 58-61,2018
4)Oyama Y, et al:Efficacy of short-term prednisolone treatment in patients with chronic eosinophilic pneumonia. Eur Respir J 45:1624-1631, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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