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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻10号

2020年09月発行

特集 循環器診療2020—どこまで攻めて,どこから引くか?

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著者: 香坂俊1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.1633 - P.1633

文献概要

 循環器領域ほどカラフルな選択肢を提示する領域は珍しいのではないか.ただ,選択肢が多彩であるからといってそれらすべてを選ばなくてはならないということではない.たとえば冠動脈に対するカテーテルインターベンション(PCI)は素晴らしい技術であるが,ここ10年来エビデンスの集積によって,冠動脈に狭窄があったとしても症状が安定していれば安定狭心症に対する適応はかなり「限定的」であることがわかってきた.また投薬に関しても,ランダム化研究(RCT)の結果をそのまま鵜呑みにして,いくつもの薬剤を加算的に使用していくやり方から,近年は状況によっては薬剤を「絞る」という方向に舵が切られつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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