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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

特集 皮疹はこう見る,こう表現する

基本の発疹を理解する

紅斑

著者: 梅林芳弘1

所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター皮膚科

ページ範囲:P.1818 - P.1820

文献概要

▶定義
 皮膚面と同高で平坦な発疹を斑(macule,patch)と称する.斑の変化は色調の変化のみであるが,圧迫により色調が消褪する斑を紅斑(erythema)という(図1).
 「圧迫により消褪」に加え「炎症性・可逆性」という属性を条件にすることがある1).その場合,後者を満たさない,即ち「非炎症性・不可逆性」の血管拡張による斑状病変は,「毛細血管拡張(telangiectasia)」1)(あるいは「非炎症性紅斑」2))として区別される.

参考文献

1)西山茂夫:顔に蝶型の紅斑を生じる疾患.皮病診療35(増):1-10, 2013
2)三橋善比古:皮疹のみかた.J Visual Drmatol 13:358-361, 2014
3)北村包彦,川村太郎:小皮膚科学,第9版,金原出版,1973
4)西山茂夫:紅斑erythemaを生じる疾患.皮病診療26(増):1, 2004
5)清寺 眞:発疹と皮疹について.山村雄一,他(編):現代皮膚科学体系1,pp29-76, 中山書店,1985
6)衛藤 光:丘疹をみたとき.J Visual Drmatol 13:438-442, 2014
7)水川良子:紅斑とは—多彩な臨床症状から.MB Derma 268:29-34, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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