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文献概要
特集 皮疹はこう見る,こう表現する 基本の発疹を理解する
紅皮症
著者: 加藤雪彦1
所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター皮膚科
ページ範囲:P.1854 - P.1856
文献購入ページに移動▶定義
紅皮症とは単一の疾患ではなく,全身の皮膚が潮紅と落屑を呈する症候である.体表面積の90%以上に紅斑を認め,剝脱性皮膚炎とも言う.皮膚では通常瘙痒を伴い,爪の変形や脱落や毛髪の脱毛を生じる場合がある.皮膚症状のほか,悪寒,発熱,脱水,全身倦怠感,表在リンパ節の腫脹を伴うことが多い.発症率は,オランダでは10万人あたり1〜2人とされている1).
紅皮症とは単一の疾患ではなく,全身の皮膚が潮紅と落屑を呈する症候である.体表面積の90%以上に紅斑を認め,剝脱性皮膚炎とも言う.皮膚では通常瘙痒を伴い,爪の変形や脱落や毛髪の脱毛を生じる場合がある.皮膚症状のほか,悪寒,発熱,脱水,全身倦怠感,表在リンパ節の腫脹を伴うことが多い.発症率は,オランダでは10万人あたり1〜2人とされている1).
参考文献
1)Sigurdsson V, et al:The incidence of erythroderma;A survey among all dermatologist in The Netherlands. J Am Acad Dermatol 45:675-678, 2001
2)Ofuji S, et al:Papuloerythroderma. Dermatologica 169:125-130, 1984
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