文献詳細
特集 皮疹はこう見る,こう表現する
よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈皮膚炎・蕁麻疹など〉
文献概要
▶疾患の概要
脂漏性皮膚炎は,顔面,頭皮に落屑性紅斑を呈する日常よく見る慢性皮膚疾患である.脂腺毛包が病変の主座であり,いわゆる皮膚の質(たち)と病気の線引きが難しい点もある.発症には脂漏部位の皮脂と,常在真菌のマラセチア菌が関与する.HIV感染症では本菌の増生による発症,増悪が知られる.
年齢からは,新生児ないし乳児に生じる乳児脂漏性皮膚炎と,思春期以降に生じる成人脂漏性皮膚炎に分類される1).
脂漏性皮膚炎は,顔面,頭皮に落屑性紅斑を呈する日常よく見る慢性皮膚疾患である.脂腺毛包が病変の主座であり,いわゆる皮膚の質(たち)と病気の線引きが難しい点もある.発症には脂漏部位の皮脂と,常在真菌のマラセチア菌が関与する.HIV感染症では本菌の増生による発症,増悪が知られる.
年齢からは,新生児ないし乳児に生じる乳児脂漏性皮膚炎と,思春期以降に生じる成人脂漏性皮膚炎に分類される1).
参考文献
1)中村晃一郎:脂漏性皮膚炎.最新皮膚科学大系3巻,pp58-62,中山書店,2002
2)馬場直子:乳児の脂漏性皮膚炎.MB Derma 195:27-33, 2012
3)五十嵐敦之:脂漏性皮膚炎と間違えやすい疾患.MB Derma 195:11-15, 2012
掲載誌情報