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特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈皮膚炎・蕁麻疹など〉
蕁麻疹
著者: 葉山惟大1
所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学系皮膚科学分野
ページ範囲:P.1876 - P.1877
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蕁麻疹は瘙痒を伴った一過性の紅斑➊と膨疹➋が出没を繰り返す,日常診療で最もよく遭遇する皮膚疾患の1つである1).本邦では5人に1人が蕁麻疹の既往を有し,そのうちの数%の患者において6週間以上症状が継続する慢性蕁麻疹へと移行する2).蕁麻疹には多くの病型,病態があり,本邦のガイドラインでは16種類に分類している.病型の確定と原因の検索は治療に直接つながるが,検査の意義は病型により異なる.全体の7割を占める特発性蕁麻疹の場合は種々の因子が関与するため,他の病型を除外することが重要である1).
蕁麻疹は瘙痒を伴った一過性の紅斑➊と膨疹➋が出没を繰り返す,日常診療で最もよく遭遇する皮膚疾患の1つである1).本邦では5人に1人が蕁麻疹の既往を有し,そのうちの数%の患者において6週間以上症状が継続する慢性蕁麻疹へと移行する2).蕁麻疹には多くの病型,病態があり,本邦のガイドラインでは16種類に分類している.病型の確定と原因の検索は治療に直接つながるが,検査の意義は病型により異なる.全体の7割を占める特発性蕁麻疹の場合は種々の因子が関与するため,他の病型を除外することが重要である1).
参考文献
1)秀 道広,他:蕁麻疹診療ガイドライン2018.日皮会誌128:2503-2624, 2018
2)森田栄伸:抗ヒスタミン薬の上手な使い方.皮膚臨床50:1751-1756, 2010
3)田中稔彦,他:広島大学皮膚科外来での蕁麻疹の病型別患者数.アレルギー55:134-139, 2006
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