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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

特集 皮疹はこう見る,こう表現する

よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈血管・血流障害〉

慢性色素性紫斑

著者: 川上民裕1

所属機関: 1東北医科薬科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1886 - P.1887

文献概要

▶疾患の概要
 ほとんどは下肢でしかも両側性である.点状の紫斑から形成されたさまざまな続発疹で特徴づけされている.慢性に経過し,紫斑は出没するので,色素沈着が混在していることが多い.
 紫斑であるが,血小板や凝固系などの血液検査で異常は認められない.全身性症状はない.皮膚生検での病理組織検査で,壊死性血管炎像・白血球破砕性血管炎像がなく,真皮上層の毛細血管周囲性にリンパ球を中心とした炎症細胞浸潤があり,赤血球が漏出している.慢性の経過からヘモジデリンの沈着を見る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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