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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

文献概要

特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈炎症性角化症〉

扁平苔癬

著者: 井川健1

所属機関: 1獨協医科大学皮膚科

ページ範囲:P.1896 - P.1897

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▶疾患の概要
 扁平苔癬は,慢性に経過する角化異常を伴う炎症性皮膚疾患の1つである.四肢,体幹に扁平隆起する紫紅色調の丘疹を形成し,慢性に経過する.口腔粘膜にも発症し,難治性びらんを形成することがある.また,脱毛,爪の萎縮,脱落などの臨床症状を呈するものもあり,日常生活,QOLに支障をきたす難治性皮膚疾患の1つと考えられる.口腔粘膜,爪,毛髪以外の好発部位として,手関節屈側,手背,下腿伸側,頸部,仙骨部,さらには陰茎〜亀頭部などが挙げられる.薬剤,金属アレルギーや肝炎ウイルス(C型肝炎)などの関与が報告されており,これらに対する検査,必要に応じて対策を行う.

参考文献

1)塩原哲夫:扁平苔癬.日皮会誌 116:165-172, 2006
2)Shiohara T, Kano Y:Lichen planus and lichenoid dermatodes. Bolognia JL, et al, eds:Dermatology, 3rd ed, pp183-202 London, Elsevier, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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