文献詳細
特集 皮疹はこう見る,こう表現する
よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈炎症性角化症〉
文献概要
▶疾患の概要
扁平苔癬は,慢性に経過する角化異常を伴う炎症性皮膚疾患の1つである.四肢,体幹に扁平隆起する紫紅色調の丘疹➊を形成し,慢性に経過する.口腔粘膜にも発症し,難治性びらん➋を形成することがある.また,脱毛,爪の萎縮,脱落などの臨床症状を呈するものもあり,日常生活,QOLに支障をきたす難治性皮膚疾患の1つと考えられる.口腔粘膜,爪,毛髪以外の好発部位として,手関節屈側,手背,下腿伸側,頸部,仙骨部,さらには陰茎〜亀頭部などが挙げられる.薬剤,金属アレルギーや肝炎ウイルス(C型肝炎)などの関与が報告されており,これらに対する検査,必要に応じて対策を行う.
扁平苔癬は,慢性に経過する角化異常を伴う炎症性皮膚疾患の1つである.四肢,体幹に扁平隆起する紫紅色調の丘疹➊を形成し,慢性に経過する.口腔粘膜にも発症し,難治性びらん➋を形成することがある.また,脱毛,爪の萎縮,脱落などの臨床症状を呈するものもあり,日常生活,QOLに支障をきたす難治性皮膚疾患の1つと考えられる.口腔粘膜,爪,毛髪以外の好発部位として,手関節屈側,手背,下腿伸側,頸部,仙骨部,さらには陰茎〜亀頭部などが挙げられる.薬剤,金属アレルギーや肝炎ウイルス(C型肝炎)などの関与が報告されており,これらに対する検査,必要に応じて対策を行う.
参考文献
1)塩原哲夫:扁平苔癬.日皮会誌 116:165-172, 2006
2)Shiohara T, Kano Y:Lichen planus and lichenoid dermatodes. Bolognia JL, et al, eds:Dermatology, 3rd ed, pp183-202 London, Elsevier, 2012
掲載誌情報