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特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈炎症性角化症〉
扁平苔癬
著者: 井川健1
所属機関: 1獨協医科大学皮膚科
ページ範囲:P.1896 - P.1897
文献購入ページに移動扁平苔癬は,慢性に経過する角化異常を伴う炎症性皮膚疾患の1つである.四肢,体幹に扁平隆起する紫紅色調の丘疹➊を形成し,慢性に経過する.口腔粘膜にも発症し,難治性びらん➋を形成することがある.また,脱毛,爪の萎縮,脱落などの臨床症状を呈するものもあり,日常生活,QOLに支障をきたす難治性皮膚疾患の1つと考えられる.口腔粘膜,爪,毛髪以外の好発部位として,手関節屈側,手背,下腿伸側,頸部,仙骨部,さらには陰茎〜亀頭部などが挙げられる.薬剤,金属アレルギーや肝炎ウイルス(C型肝炎)などの関与が報告されており,これらに対する検査,必要に応じて対策を行う.
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