icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

文献概要

特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈膠原病および類似疾患〉

エリテマトーデス

著者: 神人正寿1

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科

ページ範囲:P.1898 - P.1899

文献購入ページに移動
▶疾患の概要
 エリテマトーデスの病因はいまだ不明であるが,多くの自己抗体の産生を主体とした免疫異常を背景にしていると考えられている.全身にさまざまな症状をきたすが,邦訳された病名の紅斑性狼瘡は「狼に噛まれた傷に似た紅斑」,という意味である.実際,多くの症例に皮疹が出現し,診断や病勢の評価に有用であるため真っ先に注目すべきである.
 しかし,エリテマトーデスの皮膚所見でわれわれを悩ませるのはその多様性であり,紅斑以外にもさまざまな皮疹が出現しうる.以下のように急性型,亜急性型,および慢性型に分類される.通常の治療に反応しない皮疹では必ず本症を鑑別に挙げ,血液検査・皮膚生検およびループスバンドテストで診断を試みる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら