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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

文献概要

特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈膠原病および類似疾患〉

皮膚筋炎

著者: 牧野貴充12

所属機関: 1熊本大学病院皮膚科 2熊本大学病院形成再建科

ページ範囲:P.1900 - P.1902

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▶疾患の概要
 膠原病に分類され,皮膚症状と筋炎を主症状とする.好発年齢は若年と高齢者の2峰性となっており,一般に小児皮膚筋炎は臓器合併症が少なく予後良好とされ,高齢発症では間質性肺炎や内臓悪性腫瘍の合併が予後不良因子となる.近年,新たな疾患特異的自己抗体として,抗ARS抗体をはじめ,抗MDA-5抗体,抗TIF-1γ抗体,抗Mi-2抗体が保険適用となった.自己抗体の種類によって皮疹や臓器合併症の特徴が異なり,治療方針の検討や予後予測に有用である1)

参考文献

1)自己免疫疾患に関する調査研究班 多発性筋炎・皮膚筋炎分科会:多発性筋炎・皮膚筋炎治療ガイドライン.診断と治療社,2015
2)Koga T, at al:The diagnostic utility of anti-melanoma differentiation-associated gene 5 antibody testing for predicting the prognosis of Japanese patients with DM. Rheumatology(Oxford)51:1278-1284, 2012
3)Fiorentino DF, et al:Distinctive cutaneous and systemic features associated with antitranscriptional intermediary factor-1γ antibodies in adults with dermatomyositis. J Am Acad Dermatol 72:449-455, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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