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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

文献概要

特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈細菌感染症〉

毛包炎

著者: 川上佳夫1

所属機関: 1倉敷成人病センター皮膚科

ページ範囲:P.1920 - P.1921

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▶疾患の概要
 毛包炎は単一毛包の入口部の感染症である.原因菌は主に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌である.病変が拡大すると,癤(せつ)・癰(よう)へと進展する.思春期以降,男性の顔面,頸部,上肢,臀部などに好発する1,2)
 癤(おでき)は先行する毛包炎が皮下組織まで進行した,深在性化膿性炎症である.黄色ブドウ球菌によることが多い.癰は隣接する複数の毛包を含み,皮下組織まで拡大する炎症である.黄色ブドウ球菌によることが多い.

参考文献

1)清 佳浩:「よくある疾患の診かた」皮膚科 毛包炎(解説/特集),小児臨71:1897-1899,2018
2)山崎 修:「皮膚疾患ペディア」感染症 毛包炎,せつ,癰(図説/特集),日医師会誌145:S77-S78,2016
3)上村 悠,忽那賢志:皮膚細菌感染症—毛包炎,せつ,癰,薬局68:1903-1905,2017
4)山崎 修:Panton-Valentine leukocidin(PVL),岡山医学会雑誌119:87-89,2007
5)Shunsuke T, et al:Prevalence of skin infection caused by Panton-Valentine leukocidin-positive methicillin-resistant staphylococcus aureus in Japan, particularly in Ishigaki, Okinawa, J Infect Chemother 23:800-803, 2017
6)Hay RJ, Adriaans BM:Bacterial Infections. Burns T, et al(eds):Rook's Textbook of Dermatology, 8th ed, pp 21-25, 30, Wiley-Blackwell, Oxford, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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