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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

文献概要

特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈色素異常症〉

尋常性白斑

著者: 大磯直毅1

所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.1940 - P.1941

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▶疾患の概要
 尋常性白斑(vitiligo vulgaris)は,2011年に白斑(vitiligo)と定義された1).白斑(広義)は,①非分節型白斑(non-segmental vitiligo)/白斑(狭義),②分節型白斑(segmantal vitiligo),③未分類型白斑(undetermined/ unclassified vitiligo)に分類された1).白斑は後天性の脱色素斑で,0.5〜2%が罹患する自己免疫性の難治性皮膚疾患である2,3)
 原発疹としての白斑(leukoderma)はメラニン色素の脱失で生じる白色の斑と,局所的な貧血により白色調に見える病変部を意味する.白斑(vitiligo)と白斑(leukoderma)は,日本語では同一医学用語でも,英語では2つの異なる医学用語となる.

参考文献

1)Ezzedine K, et al:Revised classification/nomenclature of vitiligo and related issues;The Vitiligo Global Issues Consensus Conference. Pigment Cell Melanoma Res 25:E1-E13, 2012
2)大磯直毅:新・皮膚科セミナリウム 色素異常症の診断と治療 尋常性白斑.日皮会誌123:1765-1772, 2013
3)大磯直毅:白斑2019ホットトピックス 世界のガイドラインと診断,治療のホットトピックス.日臨皮会誌36:698-702, 2019
4)鈴木民夫,他:尋常性白斑診療ガイドライン.日皮会誌122:1725-1740, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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