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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻11号

2020年10月発行

文献概要

特集 皮疹はこう見る,こう表現する よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する 〈良性腫瘍〉

皮膚線維腫

著者: 岩澤うつぎ1

所属機関: 1都立広尾病院皮膚科

ページ範囲:P.1950 - P.1951

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▶疾患の概要
 皮膚線維腫は成人の四肢に好発し,直径数mm〜2cm程度の褐色調の隆起性丘疹,結節を呈す.線維芽細胞やマクロファージが真皮内で限局性に増殖した良性の硬い腫瘍である.虫刺されや軽微な外傷に対して反応性に結合織要素が増殖してできたものと考えられ,厳密な意味では腫瘍ではないとする考え方もある1)
 緩徐に増大し,ある程度の大きさになると変化しなくなる.痒みや痛みなどの自覚症状はほとんどない.虫刺されや軽微な外傷に対する反応とも考えられているため,発生する部位は露出部位である前腕や下腿に多い.

参考文献

1)清水 宏:あたらしい皮膚科学 第3版,p431,中山書店,2018
2)増井友里:今さら聞けない「皮膚病変の色の診かた」皮膚線維腫.Visual Dermatol 18:723, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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