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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻13号

2020年12月発行

文献概要

特集 プライマリ・ケアにおける神経症候へのアプローチ 各論(症状編)

運動障害の診かた

著者: 園生雅弘1

所属機関: 1帝京大学医学部神経内科学講座

ページ範囲:P.2268 - P.2271

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Point
◎発症の時間経過が最重要である.突然・急性発症では脳卒中を疑う.
◎麻痺の分布も有用.片麻痺は脳梗塞を示唆する.顔面麻痺,構音障害・失語の合併に注目する.
◎胸椎転移性腫瘍による対麻痺,脳卒中による単麻痺,Guillain-Barré症候群も救急対応を要する疾患である.
◎診察は,いわゆる上肢Barré試験,下肢Mingazzini試験,Babinski徴候ぐらいで十分である.

参考文献

1)園生雅弘:腱反射の実際.Clinical Neuroscience 31:932-935, 2013
2)園生雅弘:MMT・針筋電図ガイドブック.中外医学社,2018
3)園生雅弘:筋力.安藤孝志,山中克郎(編):レジデントノート増刊,神経内科がわかる,好きになる.羊土社,pp 36-41,2017
4)中山博文,他:【徹底ガイド 脳卒中Q&A—プレホスピタルからリハビリまで—】脳卒中の救急医療体制 一般市民への啓発活動.救急・集中治療24:787-792, 2012
5)園生雅弘:頸椎症性筋萎縮症.BRAIN and NERVE 68:509-519, 2016
6)福武敏夫:錐体路障害の徴候 Barré試験とMingazzini試験.脊椎脊髄ジャーナル28:246-253, 2015
7)園生雅弘:ヒステリー性筋力低下(機能性筋力低下)の診断.脊椎脊髄ジャーナル33:183-189, 2020
8)園生雅弘:機能性神経障害(機能性神経症状症;ヒステリー).園生雅弘,他(編):脳神経疾患最新の治療2021-2023.南江堂,in print.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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