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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻13号

2020年12月発行

特集 プライマリ・ケアにおける神経症候へのアプローチ

各論(症状編)

もの忘れの診かた—治療可能な認知症,Alzheimer型認知症などの変性疾患による認知症の鑑別ポイント

著者: 玉岡晃1

所属機関: 1筑波大学医学医療系神経内科学

ページ範囲:P.2288 - P.2291

文献概要

Point
◎認知症の診断には,まず「正常加齢に伴うもの忘れ」や「軽度認知障害」,「認知症と紛らわしい病態」を識別する必要がある.
◎その後,「治療可能な認知症」を除外し,Alzheimer型認知症をはじめとする認知症の鑑別診断を進めていく.
◎認知症の診断には何よりも問診が重要であり,適切な問診によって,「認知症か否か」,「生活機能障害をきたしている要因は何か」を明らかにすることが重要である.

参考文献

1)日本神経学会(監),「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会(編):認知症疾患診療ガイドライン2017,pp36-38,医学書院,2017
精神疾患の診断・統計マニュアル,pp583-634,医学書院,2014
3)日本神経学会(監),「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会(編):認知症疾患診療ガイドライン2017,pp340-349,医学書院,2017
4)玉岡 晃:葉酸欠乏.CLINICAL NEUROSCIENCE 38;656-658,2020
5)厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「特発性正常圧水頭症の診療ガイドライン作成に関する研究」班,日本正常圧水頭症学会(監),ガイドライン総括委員会(編):特発性正常圧水頭症診療ガイドライン(第3版).メディカルレビュー社,2020
6)玉岡 晃:認知症の鑑別診断と治療はここまで進んだ.神経治療学33:125-130,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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