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文献概要
特集 プライマリ・ケアにおける神経症候へのアプローチ 各論(疾患編)
認知症—Lewy小体型認知症をAlzheimer型認知症と誤診しない
著者: 和田健二1
所属機関: 1川崎医科大学認知症学教室
ページ範囲:P.2330 - P.2332
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◎Lewy小体型認知症(DLB)認知機能障害は,病初期には記憶障害が目立たず,注意,遂行機能や視空間認知の障害が前景になる.
◎DLBの行動・心理症状は,繰り返される幻視,誤認妄想や重複記憶錯誤が特徴的である.うつ症状から発症する例もある.
◎DLBでは,病初期においてパーキンソニズムが出現し動作緩慢や転倒が目立つ.ただし,運動症状を欠く例も存在する.
◎DLBでは,レム睡眠行動異常症,自律神経症状,嗅覚障害や抗精神病薬への過敏性の確認が診断に役立つ.
◎Lewy小体型認知症(DLB)認知機能障害は,病初期には記憶障害が目立たず,注意,遂行機能や視空間認知の障害が前景になる.
◎DLBの行動・心理症状は,繰り返される幻視,誤認妄想や重複記憶錯誤が特徴的である.うつ症状から発症する例もある.
◎DLBでは,病初期においてパーキンソニズムが出現し動作緩慢や転倒が目立つ.ただし,運動症状を欠く例も存在する.
◎DLBでは,レム睡眠行動異常症,自律神経症状,嗅覚障害や抗精神病薬への過敏性の確認が診断に役立つ.
参考文献
1)日本神経学会(監),「認知症疾患治療ガイドライン」作成委員会(編):認知症疾患診療ガイドライン2017,医学書院,2017
2)McKeith IG, et al:Diagnosis and management of dementia with Lewy bodies;Fourth consensus report of the DLB Consortium. Neurology 89:88-100, 2017
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