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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻13号

2020年12月発行

文献概要

特集 プライマリ・ケアにおける神経症候へのアプローチ 各論(疾患編)

神経筋接合部疾患を疑う神経症候とその対処法—筋力低下,疲れやすさ

著者: 畑中裕己1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院脳神経内科・神経筋電気診断センター

ページ範囲:P.2348 - P.2352

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Point
◎筋力低下は近位筋優位にみられる.初発部位は重症筋無力症(MG)が眼筋,Lambert-Eaton筋無力症症候群(LEMS)は下肢近位筋が多い.症状の進展はMGが首から下肢へ,LEMSは下肢から首へと逆になる.LEMSは神経内科医にも診断が非常に難しい.
◎眼筋症状にテンシロンテストを施行するときは,プラセボを用意して併用する.全身型はクリーゼの危険を考慮しながら検討する.全身型への疾患特異性は低い.

参考文献

1)日本神経学会(監),「重症筋無力症診療ガイドライン」作成委員会(編):重症筋無力症診療ガイドライン2014.pp41-43,南江堂,2014
2)Hatanaka Y, et al:Nonresponsiveness to anticholinesterase agents in patients with MuSK-antibody- positive MG. Neurology 65:1508-1509, 2005
3)Chaudhuri A, Behan PO:Myasthenic crisis. QJM 102:97-107, 2009
4)Titulaer MJ, et al:Lambert-Eaton myasthenic syndrome;From clinical characteristics to therapeutic strategies. Lancet Neurol 10:1098-1107, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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