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特集 プライマリ・ケアにおける神経症候へのアプローチ 各論(疾患編)
神経筋接合部疾患を疑う神経症候とその対処法—筋力低下,疲れやすさ
著者: 畑中裕己1
所属機関: 1帝京大学医学部附属病院脳神経内科・神経筋電気診断センター
ページ範囲:P.2348 - P.2352
文献購入ページに移動◎筋力低下は近位筋優位にみられる.初発部位は重症筋無力症(MG)が眼筋,Lambert-Eaton筋無力症症候群(LEMS)は下肢近位筋が多い.症状の進展はMGが首から下肢へ,LEMSは下肢から首へと逆になる.LEMSは神経内科医にも診断が非常に難しい.
◎眼筋症状にテンシロンテストを施行するときは,プラセボを用意して併用する.全身型はクリーゼの危険を考慮しながら検討する.全身型への疾患特異性は低い.
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