文献詳細
特集 症状・治療歴から考える—薬の副作用の診断プロセス問題集60題
症例問題
16 急な意識障害を呈した59歳男性
著者: 佐田竜一12
所属機関: 1天理よろづ相談所病院総合診療教育部 2天理よろづ相談所病院感染症管理センター
ページ範囲:P.474 - P.477
文献概要
現病歴 Basic ADL/Instrumental ADL自立の59歳男性.1週間前から出張し,入院当日の15時頃に帰宅した.その頃から頭痛が出現したため横になって休んでいた.夕食は19時頃に通常通り摂取できたが,22時30分頃に急に顔を左右に振る動作が出現した.妻がそれに気づき声をかけたが,「わかっているよ」と繰り返し発言したことから違和感を感じて顔を見てみると,視線が合わず「わかっている」を繰り返すため救急車を要請した.救急搬送中に突然大声を上げたのちに両手を曲げて1分程度の痙攣が起こった.
参考文献
掲載誌情報