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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス&リアルワールド 救急

2 急性腹症—急性腹症診療ガイドライン2015

著者: 佐藤武揚1

所属機関: 1東北大学病院高度救命救急センター

ページ範囲:P.12 - P.15

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押さえておきたい必須ポイント!
・急性腹症は疾患ではなく症状から診断するもので,関わる臓器は複数にわたり重篤な疾患も含まれる.
・急性腹症は血液検査や画像検査で偽陰性のことがあり病歴や身体所見から総合的に判断する.しかしながら初療時に診断がつかないことが稀ではない.
・急性腹症はまず,生命に危険を及ぼす兆候があるかどうかABCDの異常を評価し(step1),その後病態,身体所見などから診断を進める(step2).ABCDに異常がみられた場合には緊急処置,専門施設への転送,集中治療を考慮する.
・閉塞機転を伴わない腸管麻痺をイレウスとし,従来の機械性イレウスを腸閉塞と定義した.

参考文献

1)急性腹症診療ガイドライン出版委員会(編):急性腹症診療ガイドライン2015,医学書院,2015
2)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会:産婦人科診療ガイドライン—産科編2014.日本産科婦人科学会,p58, 2014
3)Falch C, et al:Treatment of acute abdominal pain in the emergency room:A systematic review of the literature. Eur J Pain 18:902-913, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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