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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス&リアルワールド 消化器

24 胃/十二指腸潰瘍—消化性潰瘍診療ガイドライン2015(改訂第2版)

著者: 水野元夫1

所属機関: 1倉敷中央病院消化器内科

ページ範囲:P.104 - P.107

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・診療フローチャートは,①出血など合併症の有無,②潰瘍の2大原因であるNSAIDs内服の有無,③H. pylori感染の有無の順で進めていく.
・COX-2選択的阻害薬の登場,高齢化による低用量アスピリン(LDA)内服患者の増加などを背景として,NSAID系薬剤による薬物性潰瘍の内容が刷新されている.
H. pylori感染やNSAIDs内服歴を有さない非H. pylori・非NSAIDs潰瘍の項目が加わり,疫学,成因,治療について記載されている.
・追補版では2015年に新しい酸分泌抑制薬として発売されたカリウムイオン競合型酸分泌抑制薬(P-CAB)であるボノプラザンや,H. pyloriの3次除菌療法のレジメンが追加された.

参考文献

1)日本消化器病学会 消化性潰瘍診療ガイドライン作成委員会(編):消化性潰瘍診療ガイドライン2015(改訂第2版),南江堂,2015
2)藤城光弘,他(日本消化器内視鏡学会):非静脈瘤性上部消化管出血における内視鏡診療ガイドライン.Gastroenterol Endosc 57:1648-1666,2015
感染の診断と治療のガイドライン(2016改訂版),先端医学社,2016
4)Moayyedi P,et al:Safety of proton pump inhibitors based on a large,multi-year,randomized trial of patients receiving rivaroxaban or aspirin.Gastroenterology 157:682-691,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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