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増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス&リアルワールド 皮膚
75 接触皮膚炎—接触皮膚炎診療ガイドライン
著者: 本田哲也1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科皮膚科学
ページ範囲:P.332 - P.335
文献購入ページに移動・接触皮膚炎とは,皮膚に接触したさまざまな物質により引き起こされる湿疹性の皮膚炎症の総称であり,病態から,一次刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎に大別される.
・接触皮膚炎を示唆する臨床像として,皮疹の特徴的分布(偏側性,限局性など),形状(円形,線状,人工的な形状など)が重要である.
・接触皮膚炎を疑った場合,詳細な問診が最も診断に重要であり,その原因検索,確定診断にはパッチテストが最も重要である.
・治療は原因物質からの回避が最も重要であるが,対症療法としてはステロイド外用薬を用いる.
・症状が重篤,あるいは全身性の接触皮膚炎の場合は,一時的に抗ヒスタミン薬,中等量までのステロイド内服も考慮する.
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