medicina57巻4号

2020年04月発行

増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス＆リアルワールド 皮膚

78　痤瘡—尋常性痤瘡治療ガイドライン2017

著者： 須賀康¹

所属機関： ¹順天堂大学浦安病院皮膚科

ページ範囲：P.344 - P.347

押さえておきたい必須ポイント！
・本ガイドラインは，アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合剤の承認・発売を受けて改訂された．これにより，日本も世界に並んだ痤瘡（ニキビ）治療ができるようになった．
・急性期と維持期に分けて標準治療薬を使いこなせるように治療アルゴリズムを設定している．
・薬剤耐性菌に配慮して，維持期からは抗菌薬を使用しない設定となっている．

参考文献

1）林　伸和，他：尋常性痤瘡治療ガイドライン2017．日皮会誌127：1261-1302，2017

2）Hayashi N, et al：Establishment of grading criteria for acne severity. J Dermatol 35：255-260, 2008

3）日本産婦人科学会：OC・LEPガイドライン2015年度版，日本産婦人科学会，2015

4）Zaenglein AL, et al：Guidelines of care for the management of acne vulgaris. J Am Acad Dermatol 74：945-973, 2016

5）Nast A, et al：European evidence-based（S3）guidelines for the treatment of acne. J Eur Acad Dermatol Venereol 26（Suppl 1）：1-29, 2012