文献詳細
文献概要
増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス&リアルワールド 婦人科
86 更年期障害—産婦人科診療ガイドライン—婦人科外来編2017
著者: 岩佐弘一1
所属機関: 1医療法人イワサクリニック
ページ範囲:P.382 - P.384
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・更年期の女性が多彩な症状を訴えて受診した場合に本疾患を疑うが,診断に際しては,①卵巣機能の低下,②加齢に伴う身体的変化,③精神・心理的な要因,④社会文化的な環境因子について包括的な評価を要する.本疾患はあくまで機能的疾患であって器質的疾患ではない.症状の類似性から特に甲状腺疾患とうつ病との鑑別に留意する.
・対症療法を基本とする.唯一の原因対症療法としてホルモン補充療法(HRT)があるが,こだわる必要はない.うつ症状に対してSSRIやSNRIなどの抗うつ薬を用いるが,希死念慮のある場合は精神科に紹介する.
・漢方治療も有効であり,当帰芍薬散,加味逍遥散,桂枝茯苓丸を中心に用いる.ホットフラッシュには大豆イソフラボンも有効である.
・更年期の女性が多彩な症状を訴えて受診した場合に本疾患を疑うが,診断に際しては,①卵巣機能の低下,②加齢に伴う身体的変化,③精神・心理的な要因,④社会文化的な環境因子について包括的な評価を要する.本疾患はあくまで機能的疾患であって器質的疾患ではない.症状の類似性から特に甲状腺疾患とうつ病との鑑別に留意する.
・対症療法を基本とする.唯一の原因対症療法としてホルモン補充療法(HRT)があるが,こだわる必要はない.うつ症状に対してSSRIやSNRIなどの抗うつ薬を用いるが,希死念慮のある場合は精神科に紹介する.
・漢方治療も有効であり,当帰芍薬散,加味逍遥散,桂枝茯苓丸を中心に用いる.ホットフラッシュには大豆イソフラボンも有効である.
参考文献
1)日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編・監):産婦人科診療ガイドライン—婦人科外来編2017.日本産科婦人科学会,2017
2)日本産科婦人科学会/日本女性医学学会(編・監):ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版.日本産科婦人科学会,2017
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