medicina57巻4号

2020年04月発行

増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス＆リアルワールド 耳鼻咽喉科

91　嚥下障害—嚥下障害診療ガイドライン2018年版

著者： 金沢英哲¹²

所属機関： ¹浜松市リハビリテーション病院えんげと声のセンター ²

ページ範囲：P.403 - P.407

押さえておきたい必須ポイント！
・第2版までは主に耳鼻咽喉科医としての初期対応に重きを置いていたが，第3版では嚥下障害診療に携わるすべての医療関係者を対象とし，評価や治療もより具体的な全面改訂となった．
・嚥下内視鏡所見のスコア評価基準（兵頭スコア）が示され，簡便な評価法が示された．
・保存的治療（各種リハビリテーション手段），外科的治療の概要，CQ形式で臨床家のよくある疑問に対する解説が14項目に増補された．

参考文献

1）日本耳鼻咽喉科学会（編）；嚥下障害診療ガイドライン2018年版．金原出版，2018

2）兵頭政光，他：嚥下内視鏡検査におけるスコア評価基準（試案）の作成とその臨床的意義．日耳鼻113：670-678，2010

3）堀内　朗：高齢者のための嚥下内視鏡検査の普及を目指して—消化器病医の立場から．在宅医療内視鏡治療20：11-17，2016

4）金沢英哲：嚥下機能・疾患背景と治療適応．JOHNS 35：331-336，2019

5）藤島一郎：嚥下障害ポケットマニュアル 第4版，pp287-294，医歯薬出版，2018

6）Jonsen AR, et al：Clinical Ethics；A Practical Approach to Ethical Decisions in Clinical Medicine. 7th ed. McGraw-Hill, New York, 2010