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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻6号

2020年05月発行

文献概要

特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ”—エビデンスを知り,何を伝えるか

著者: 岡田唯男1

所属機関: 1鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山

ページ範囲:P.811 - P.811

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 予防や早期発見は,多くの人の関心事である(医学的なのか,金銭的なのかはさておき).実際,「健診」「検診」「予防」という言葉と「学会」でクロス検索すると,20弱の学会が一瞬で見つかる.
 本特集では,健診/検診の定義,その有効性をどう判断するのかといった総論,特定の疾患を対象とした検診の法的・医学的根拠(存在すれば)を踏まえ,それらのスクリーニング行為を実施・推奨する意義を判断するための情報を提示する.また,異常を指摘された患者が来院した場合に,その異常が何を意味するのか(どのくらい偽陽性を含むのか),二次精査のメリット・デメリットがどの程度存在するのか,などについて,できる限り定量的な情報提供を行う.つまり本特集は,異常値への対応を中心とした“臨床検査異常値マニュアル”や“疾患治療アルゴリズム集”ではなく,「その健診/検診は本当に必要なのか?」という問いから始められるための情報源となることを目的とした.

参考文献

1)Harris R, et al:Reconsidering the criteria for evaluating proposed screening programs;Reflections from 4 current and former members of the U.S. Preventive services task force.Epidemiol Rev 33:20-35, 2011
1)アンジェラ・ラッフル,ミュアー・グレイ(著),福井次矢,他(監訳):スクリーニング—健診,その発端から展望まで,同人社,2009
2)岡田唯男(編著):患者にきちんと届く! 届ける! 予防医療プラクティス,Gノート4(3),2017
3)垂井清一郎(監),岡田唯男(編著),長尾和宏(編):予防医療のすべて(スーパー総合医),中山書店,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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