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特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ”—エビデンスを知り,何を伝えるか 健診/検診の理解を深める
健診の判定基準とその根拠
著者: 林務12
所属機関: 1関東労災病院臨床検査科・輸血部 2関東労災病院臨床検査科・中央検査部
ページ範囲:P.833 - P.837
文献購入ページに移動◎健康診断にはそれぞれ根拠となる法令があって実施主体も規定されており,生涯にわたって受けることができるが,未就労などの理由により健康診断を受けていない者もいる.
◎指導区分は,健康診断によっては法令で規定されているが,されていない健康診断もあり,それらでは医療機関や担当医により決められている.
◎判断基準が法令で規定されている健康診断は特定健康診査だけである.その他の健康診断は,施設または担当医の判断で指導区分が決定される.
◎判断基準は,基準範囲や臨床判断値から設定されたものだけではなく,過去の経験などから設定されているものもあり,疫学的な根拠に乏しいことがある.
◎指導区分は,医療面接と診察所見,関連する複数の検査結果を勘案して決定するものであり,判断基準をそのまま適用して指導区分を決定してはいけない.
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