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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻6号

2020年05月発行

文献概要

特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ”—エビデンスを知り,何を伝えるか 健診でよく実施される項目

腫瘍マーカー—(CEA,CA125,CA19-9,AFP,PSA)

著者: 末廣寛1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科臨床検査・腫瘍学講座

ページ範囲:P.871 - P.874

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Point
◎早期癌では,ほとんどの腫瘍マーカーは血中に増加しない.腫瘍マーカーが高度増加であれば早期癌よりも進行癌の存在を疑う.
◎腫瘍マーカー値に影響を与える因子(喫煙,加齢,月経周期など)の有無を確認したうえで,腫瘍マーカー値を解釈する.
◎健診で無症状の人々に対して腫瘍マーカーによる癌のスクリーニングを行うことは,一般的には推奨されない.

参考文献

1)中村哲也,他:婦人科疾患におけるCA125値の検討.岡山医会誌98:819-826, 1986
2)石井 勝(編):腫瘍マーカーハンドブック,サイエンスフォーラム,1985
3)日本臨床腫瘍学会(編):新臨床腫瘍学(改訂第3版)—がん薬物療法専門医のために,南江堂,2012
4)ビリーム・ウラジミル,他:【検診の現状—早期発見・早期治療・治癒率との関係】前立腺癌のPSAスクリーニング.県立がんセンター新潟病院医誌54:39-44, 2015
5)矢冨 裕(編):これだけは知っておきたい検査のポイント(第9集),medicina 52(増刊号),2015
6)石井 勝(編):腫瘍マーカーハンドブック(改訂版),医薬ジャーナル社,2009
7)日本肝癌研究会 追跡調査委員会:第18回全国原発性肝癌追跡調査報告(2004〜2005).肝臓51:460-484, 2010
8)高久史麿(監),黒川 清,他(編):臨床検査データブック2011-2012,医学書院,2011
9)Catalona WJ, et al:Comparison of prostate specific antigen concentration versus prostate specific antigen density in the early detection of prostate cancer;Receiver operating characteristic curves. J Urol 152:2031-2036, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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