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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻6号

2020年05月発行

文献概要

特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ”—エビデンスを知り,何を伝えるか 代表的な癌検診

乳癌検診—(マンモグラフィ,超音波)

著者: 島田友幸1

所属機関: 1平鹿総合病院乳腺外科

ページ範囲:P.988 - P.992

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Point
◎マンモグラフィ検診は乳癌死亡率を20%減少させる(利益).
◎それは,およそ1,000〜2,500人の女性が10年間検診を受けると,1人の乳癌死を減らすことを意味する.
◎一方,偽陽性,偽陰性,過剰診断,被曝,費用という不利益が生じるため,利益・不利益バランスを考慮した受診者への説明が重要である.

参考文献

1)島田友幸:乳癌検診対象年齢の上限.Rad Fan 16:13-16, 2018
2)国立がん研究センター がん予防・検診研究センター:有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン2013年度版,2014 http://canscreen.ncc.go.jp/guideline/pdf/nyugan_kenshin_guidelinebook_20140430.pdf(2020年2月閲覧)
3)雑賀久美子,他:乳癌死ひとりを回避するのに必要な日本人女性のマンモグラフィ検診必要対象者数.日乳癌検診会誌20:121-126, 2011
4)Ohuchi N, et al:Sensitivity and specificity of mammography and adjunctive ultrasonography to screen for breast cancer in the Japan Strategic Anti-cancer Randomized Trial(J-START);A randomised controlled trial. Lancet 387:341-348, 2016
5)Miglioretti DL, et al:Radiation-induced breast cancer incidence and mortality from digital mammography screening;A modeling study. Ann Intern Med 164:205-214, 2016
6)島田友幸:乳癌検診の過剰診断.乳癌の臨床30:37-43, 2015
7)島田友幸:乳がん検診の利益と不利益.臨床放射線64:535-543, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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