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特集 真夏の診察室 総論
地球という患者
著者: 高薮縁1
所属機関: 1東京大学大気海洋研究所
ページ範囲:P.1242 - P.1245
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◎地域的な豪雨の増加は,地球温暖化という病気の1つの症状である.
◎産業革命以降,地球表面平均気温はこれまでに約1.0℃上昇し,0.2℃/10年の上昇を続けている.
◎暖候期の日本の集中豪雨をもたらす広域の雨は,従来少なかった地域にも増えると予想される.
◎コロナ禍の現在,豪雨からの避難時の複合災害を避ける早めの対策が必要である.
◎地域的な豪雨の増加は,地球温暖化という病気の1つの症状である.
◎産業革命以降,地球表面平均気温はこれまでに約1.0℃上昇し,0.2℃/10年の上昇を続けている.
◎暖候期の日本の集中豪雨をもたらす広域の雨は,従来少なかった地域にも増えると予想される.
◎コロナ禍の現在,豪雨からの避難時の複合災害を避ける早めの対策が必要である.
参考文献
1)IPCC:IPCC special report:‘Global Warming of 1.5℃’, 2019 https://www.ipcc.ch/sr15/download/(2020年5月閲覧)
2)Hamada A, et al:Weak linkage between the heaviest rainfall and tallest storms. Nat. Commun 6:6213, 2015
3)Hamada A, Takayabu YN:Large-scale environmental conditions related to midsummer extreme rainfall events around Japan in the TRMM region, J Climate 31:6933-6945, 2018
4)Yokoyama C, et al:A study on future projections of precipitation characteristics around Japan in early summer combining GPM DPR observation and CMIP5 large-scale environments, J Climate 32:5251-5274, 2019
5)気象庁:気候変動監視レポート2018, 2019
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