icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina57巻8号

2020年07月発行

文献概要

特集 真夏の診察室 夏の魔物—おいしい話には裏がある

蜂関連疾患

著者: 佐々木隆徳12

所属機関: 1みちのく総合診療医学センター 2坂総合病院救急科

ページ範囲:P.1327 - P.1331

文献購入ページに移動
Point
◎蜂刺症は4〜11月にみられ,特に蜂の個体数が増える7〜10月に多い.
◎蜂刺症で問題となるのは蜂毒に対するⅠ型アレルギー,特にアナフィラキシーである.
◎国内では毎年,蜂刺症によるアナフィラキシーで20名ほど死亡している.
◎アナフィラキシーの有無を早期に見極め,認めた場合には迅速にアドレナリン筋肉注射を行う.
◎今後も蜂刺症リスクがある場合はエピペン®を処方する.

参考文献

1)平田博国,福島康次:ハチ毒とアナフィラキシー.アレルギー67:89-97, 2018
2)小野敦子,榊原代幸:知多厚生病院におけるハチ刺症の164例.日農医誌58:21-25, 2009
3)安藤幸穂:佐久総合病院における蜂刺症の実態.日農医誌42:949-955, 1993
4)日本アレルギー学会:アナフィラキシーガイドライン.2014 https://www.jsaweb.jp/modules/journal/index.php?content_id=4(2020年5月閲覧)
5)松浦 誠:蜂の生態と蜂毒.皮膚32:1, 1990
6)亀井昭夫,小菅皇夫:横浜市におけるミツバチの生息状況.衛生動物53:113, 2002
7)Goddard J:Physician's Guide to Arthropods of Medical Importance 4th ed. CRC Press, Boca Raton, 2003
8)生井聖一郎,牧野荘平:栃木県下における野生ハチ過敏の疫学的ならびに免疫学的調査.アレルギー33:344-356, 1984
9)Visscher PK, et al:Removing bee stings. Lancet 348:301-302, 1996
10)Hur W, et al:Cutaneous reaction induced by retained bee stinger. J Dermatol 18:736-739, 1991
 https://www.uptodate.com/contents/bee-yellow-jacket-wasp-and-other-hymenoptera-stings-reaction-types-and-acute-management#!(2020年5月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?