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文献概要
特集 真夏の診察室 夏の魔物—おいしい話には裏がある
蜂関連疾患
著者: 佐々木隆徳12
所属機関: 1みちのく総合診療医学センター 2坂総合病院救急科
ページ範囲:P.1327 - P.1331
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◎蜂刺症は4〜11月にみられ,特に蜂の個体数が増える7〜10月に多い.
◎蜂刺症で問題となるのは蜂毒に対するⅠ型アレルギー,特にアナフィラキシーである.
◎国内では毎年,蜂刺症によるアナフィラキシーで20名ほど死亡している.
◎アナフィラキシーの有無を早期に見極め,認めた場合には迅速にアドレナリン筋肉注射を行う.
◎今後も蜂刺症リスクがある場合はエピペン®を処方する.
◎蜂刺症は4〜11月にみられ,特に蜂の個体数が増える7〜10月に多い.
◎蜂刺症で問題となるのは蜂毒に対するⅠ型アレルギー,特にアナフィラキシーである.
◎国内では毎年,蜂刺症によるアナフィラキシーで20名ほど死亡している.
◎アナフィラキシーの有無を早期に見極め,認めた場合には迅速にアドレナリン筋肉注射を行う.
◎今後も蜂刺症リスクがある場合はエピペン®を処方する.
参考文献
1)平田博国,福島康次:ハチ毒とアナフィラキシー.アレルギー67:89-97, 2018
2)小野敦子,榊原代幸:知多厚生病院におけるハチ刺症の164例.日農医誌58:21-25, 2009
3)安藤幸穂:佐久総合病院における蜂刺症の実態.日農医誌42:949-955, 1993
4)日本アレルギー学会:アナフィラキシーガイドライン.2014 https://www.jsaweb.jp/modules/journal/index.php?content_id=4(2020年5月閲覧)
5)松浦 誠:蜂の生態と蜂毒.皮膚32:1, 1990
6)亀井昭夫,小菅皇夫:横浜市におけるミツバチの生息状況.衛生動物53:113, 2002
7)Goddard J:Physician's Guide to Arthropods of Medical Importance 4th ed. CRC Press, Boca Raton, 2003
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9)Visscher PK, et al:Removing bee stings. Lancet 348:301-302, 1996
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https://www.uptodate.com/contents/bee-yellow-jacket-wasp-and-other-hymenoptera-stings-reaction-types-and-acute-management#!(2020年5月閲覧)
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