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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻8号

2020年07月発行

文献概要

連載 本気で書く! 入院時サマリー! 患者情報,丸見え化プロジェクト・2

既往歴を,肉付けせよ!〜コピペはダメ.ゼッタイ.

著者: 徳田嘉仁12

所属機関: 1近江八幡市立総合医療センター救急総合内科 2滋賀家庭医療学センター

ページ範囲:P.1380 - P.1385

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 前回は,入院時サマリーに併存疾患・既往歴や内服薬,入院前ADL,認知機能,家族構成や介護支援状況など,多くの情報が十分に記載されていなかったため,work breakdown structure(WBS)注)が不十分となり,想起できなかったタスクがどんどん追加で発生して対応が後手に回ってしまった入院管理の一例を紹介した.
 ちなみに,入院契機となった病態の情報を迅速に収拾し,速やかに治療プランを関係スタッフに明示することは,とても大切である.じっくりと入院時サマリーを書いたせいで,「抗菌薬の投与が3時間後になりました!」「救急外来に4時間も患者が放置されていました!」などになってはいけない.当たり前だが,ベッド調整も投薬もリハビリも食事も,すべてのオーダーは医師の指示がなければ始まらない.入院時サマリーを“本気で”記載し始めると夢中になって忘れがちになるが,改めてそこは強調しておきたい.タイムマネジメントと優先順位の選択は間違えないようにしよう.

参考文献

1)Mitsutake S, et al:Patterns of co-occurrence of chronic disease among older adults in Tokyo, Japan. CME ACTIVITY 16, 2019
2)Shehab N, et al:US emergency department visits for outpatient adverse drug events, 2013-2014. JAMA 316:2115-2125, 2016
3)Scott IA, et al:Reducing inappropriate polypharmacy;The process of deprescribing. JAMA Intern Med 175:827-834, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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