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特集 患者満足度の高い便秘診療 なぜ便秘は生命予後が悪いか〜疫学とそのメカニズムに迫る
なぜ便秘は治療しなければならないか
著者: 中島淳1 冬木晶子1 大久保秀則1
所属機関: 1横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学
ページ範囲:P.1416 - P.1421
文献購入ページに移動◎便秘患者のQOL改善には,①腹部症状,②排便回数の減少,③排便困難症状の改善が重要である.
◎機能性消化管疾患のなかでも便秘は予後が悪く,特に心血管イベントの発症率が高いことが国内外から多く報告されている.
◎高齢者において,便秘は栄養障害とそれによるサルコペニア,さらにはフレイルのリスク因子と考えられている.
◎糖尿病や慢性腎臓病,透析患者,Parkinson病,強皮症,橋本病,各種精神疾患など多くの疾患に症候性便秘が存在し,患者のQOLに大きく影響している.
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