文献詳細
文献概要
特集 患者満足度の高い便秘診療 便秘を診断する
便秘症の病態
著者: 眞部紀明1 春間賢2
所属機関: 1川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波) 2川崎医科大学総合内科学2
ページ範囲:P.1434 - P.1437
文献購入ページに移動◎正常排便には大腸運動と便排出機能が重要である.
◎便秘はその病態から大腸通過正常型,大腸通過遅延型,便排出障害型の3タイプに分類される.
◎大腸通過遅延型における大腸の通過時間の遅延は,主に高振幅伝播性収縮(HAPC)の頻度減少あるいは消失に起因すると考えられている.
◎腹筋・骨盤底筋群の筋力低下,肛門括約筋の機能不全,恥骨直腸筋の協調運動障害,直腸知覚低下が起こると排便メカニズムが障害され,便排出障害型の便秘を引き起こす.
◎便排出障害型の60%程度に二次性に大腸通過遅延型が合併する.
参考文献
掲載誌情報