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特集 患者満足度の高い便秘診療 便秘を治療する
わが国の保険診療における便秘治療のアルゴリズム
著者: 中島淳1
所属機関: 1横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学
ページ範囲:P.1454 - P.1458
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◎わが国の保険診療では,便秘の初療において酸化マグネシウム(Mg)など旧来(既存)の治療薬の使用が勧奨されている.
◎刺激性下剤は依存症のリスクがあるため,必ずレスキュー薬として頓用で処方し,治療の基本は非刺激性下剤を用いる.刺激性下剤の連用は厳に慎まなければならない.
◎初療では排便回数の改善ではなく,便性状の正常化を目標として便秘治療薬の投与量を調整していく.
◎効果が不十分な場合は新規の便秘治療薬への変更あるいは併用を検討し,短期間(数日〜1週間程度)で改善がみられなければ,別の新薬に切り替える.
◎治療抵抗性の場合は専門施設へ紹介する.
◎わが国の保険診療では,便秘の初療において酸化マグネシウム(Mg)など旧来(既存)の治療薬の使用が勧奨されている.
◎刺激性下剤は依存症のリスクがあるため,必ずレスキュー薬として頓用で処方し,治療の基本は非刺激性下剤を用いる.刺激性下剤の連用は厳に慎まなければならない.
◎初療では排便回数の改善ではなく,便性状の正常化を目標として便秘治療薬の投与量を調整していく.
◎効果が不十分な場合は新規の便秘治療薬への変更あるいは併用を検討し,短期間(数日〜1週間程度)で改善がみられなければ,別の新薬に切り替える.
◎治療抵抗性の場合は専門施設へ紹介する.
参考文献
1)日本消化器病学会関連研究会 慢性便秘の診断・治療研究会(編):慢性便秘症診療ガイドライン2017,南江堂,2017
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