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特集 患者満足度の高い便秘診療 それ,ただの便秘ですか?
便排出障害型便秘の診断と治療総論
著者: 黒水丈次1
所属機関: 1恵仁会松島病院大腸肛門病センター
ページ範囲:P.1562 - P.1566
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◎便排出障害型便秘は,直腸内の糞便を量的にも質的にも快適に排出できない状態である.
◎便排出障害の最も大きな原因は,骨盤底筋協調運動障害による奇異性収縮である.
◎診断は詳細な問診と直腸肛門指診により行うが,客観的な評価には肛門筋電図検査が有用である.
◎治療効果が悪い時は,鑑別診断として排便造影検査が必要となる.
◎便排出障害型便秘の治療として,バイオフィードバック療法は有効である.
◎便排出障害型便秘は,直腸内の糞便を量的にも質的にも快適に排出できない状態である.
◎便排出障害の最も大きな原因は,骨盤底筋協調運動障害による奇異性収縮である.
◎診断は詳細な問診と直腸肛門指診により行うが,客観的な評価には肛門筋電図検査が有用である.
◎治療効果が悪い時は,鑑別診断として排便造影検査が必要となる.
◎便排出障害型便秘の治療として,バイオフィードバック療法は有効である.
参考文献
1)Andromanakos N, et al:Constipation of anorectal outlet obstruction;Pathophysiology, evaluation and management.J Gastroenterol Hepatol 21:638-646, 2006
2)Steele SR, et al:Constipation and obstructed defecation. Clin Colon Rectal Surg 20:110-117, 2007
3)黒水丈次,松島 誠:特殊な便秘症,便排出障害.Pharma Medica 35:49-52, 2017
4)Ellis CN:Treatment of obstructed defecation. Clin Colon Rectal Surg 18:85-95, 2005
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