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文献詳細

雑誌文献

medicina57巻9号

2020年08月発行

文献概要

連載 本気で書く! 入院時サマリー! 患者情報,丸見え化プロジェクト・3

ポリファーマシー,どないしてる?〜薬剤整理と入院時サマリー

著者: 徳田嘉仁12

所属機関: 1近江八幡市立総合医療センター救急総合内科 2滋賀家庭医療学センター

ページ範囲:P.1590 - P.1596

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 全6回の本連載だが,いよいよ今回で3回目.早くも折り返しとは,感慨深い.第1回では入院時サマリー作成時において情報の洗い出しがいかに重要かを“カレー作りのガントチャート”とともにお届けし,第2回では併存疾患・既往歴を情報収集する際には「カルテを最初から全部読む! とにかく読む!!」という荒技を紹介した.そろそろ読者の皆さんも本連載について,わかってきたのではないだろうか.そう,本連載にはエビデンスなんて出てこない.筆者の“Passion”Based Medicineに基づく,『medicina』誌にとってかなりチャレンジングな連載である.
 とはいえ,医療はエビデンスだけでは成り立たない.“実践知”の共有も大事ではないかと思っている.そのようなわけで今回は,近年のホットトピックとも言える“ポリファーマシー対策”を,入院時サマリーにどう落とし込むか,その実践知を共有したい.

参考文献

1)Scott IA, et al:Reducing inappropriate polypharmacy;The process of deprescribing. JAMA Intern Med 175:827-834, 2015
2)矢吹 拓,他:【座談会】ポリファーマシー いかに介入するか,あるいは介入しないのか.週刊医学界新聞 3150, 2015
3)Murad MH, et al:Clinical review;Drug-induced hypoglycemia;A systematic review. J Clin Endocrinol Metab 94:741-745, 2009
4)Fournier JP, et al:Tramadol use and the risk of hospitalization for hypoglycemia in patients with noncancer pain. JAMA Intern Med 175:186-193, 2015
5)Rochon PA, Gurwitz JH:Optimising drug treatment for elderly people;The prescribing cascade. BMJ 315:1096-1099, 1997
6)神尾 学,他:コハク酸シベンゾリン過量服薬の一症例.日集中医誌 22:51-52, 2015
7)Ray WA, et al:Association of proton pump inhibitors with reduced risk of warfarin-related serious upper gastrointestinal bleeding. Gastroenterology 151:1105-1112, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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