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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻1号

2021年01月発行

文献概要

書評

—吉野 相英 監訳 高橋 和久,竹下 昇吾,立澤 賢孝 訳—精神神経症候群を読み解く—精神科学と神経学のアートとサイエンス

著者: 河村満12

所属機関: 1奥沢病院 2昭和大・脳神経内科

ページ範囲:P.95 - P.95

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 大学勤務から一般病院での診療中心の生活に変わり,以前には気付かなかったことの重要性を感じることができるようになった.脳神経内科医としてスタートした40数年前には,私たちの診療科がどのように独立性を主張することができるのかが大きな問題点であった.しかし,それはたぶん日本中どこでもクリアできたように感じる.一方現在,脳神経内科医が増えて地域の病院で診療をするときの問題点は2つあると思う.1つは脳神経内科医が一般内科の知識・技術などのスキルをもっとアップさせる必要があるということであるが,こちらは日本神経学会や日本神経治療学会などでさまざまな対応がなされつつある.第2の問題は脳神経内科との,一般内科とは対極にあるもう1つの境界領域である精神科の知識を増やし,診療技術を獲得する必要があるということである.
 このためにも,非常に推薦できる本が出版された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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