文献詳細
文献概要
特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報 高血圧
高血圧の治療目標,具体的な治療・薬剤選択について教えてください
著者: 平和伸仁1
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター腎臓・高血圧内科
ページ範囲:P.1517 - P.1520
文献購入ページに移動Point
◎高血圧の治療目的は,脳心血管病の発症や死亡を減らし,患者の生命予後に加えてQOLを改善させることである.
◎降圧目標は,既存の疾患の有無により異なり,75歳未満の成人では130/80 mmHg未満である.
◎高血圧の治療は,生活習慣の修正(非薬物療法)および薬物療法により行う.
◎血圧が高くなくても生活習慣を適正化することにより,高血圧の発症を予防することが大切である.
◎積極的な適応となる病態がなければ,降圧薬はCa拮抗薬,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB),アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,あるいは少量の利尿薬を第一選択薬として用いる.
◎高血圧の治療目的は,脳心血管病の発症や死亡を減らし,患者の生命予後に加えてQOLを改善させることである.
◎降圧目標は,既存の疾患の有無により異なり,75歳未満の成人では130/80 mmHg未満である.
◎高血圧の治療は,生活習慣の修正(非薬物療法)および薬物療法により行う.
◎血圧が高くなくても生活習慣を適正化することにより,高血圧の発症を予防することが大切である.
◎積極的な適応となる病態がなければ,降圧薬はCa拮抗薬,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB),アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,あるいは少量の利尿薬を第一選択薬として用いる.
参考文献
1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会:高血圧治療ガイドライン2019,ライフサイエンス出版,2019
2)Fujiyoshi A, et al:Blood pressure categories and long-term risk of cardiovascular disease according to age group in Japanese men and women. Hypertens Res 35:947-953, 2012
3)Beckett NS, et al:Treatment of hypertension in patients 80 years of age or older. N Engl J Med, 358:1887-1898, 2008
4)Hirawa N, et al:Viewpoint on guidelines for treatment of hypertension in Japan. Circ Res 124:981-983, 2019
5)Obi Y, et al:Estimated glomerular filtration rate and the risk-benefit profile of intensive blood pressure control amongst nondiabetic patients;A post hoc analysis of a randomized clinical trial. J Intern Med 283:314-327, 2018
掲載誌情報