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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻10号

2021年09月発行

文献概要

特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報 高血圧

二次性高血圧の原因として多い原発性アルドステロン症を非専門医が見落とさないようにするコツとその治療を教えてください

著者: 尾関良則1 柴田洋孝1

所属機関: 1大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座

ページ範囲:P.1521 - P.1524

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Point
◎原発性アルドステロン症の早期診断のためには,有病率の高い疾患群において積極的なスクリーニング検査が重要である.
◎スクリーニング検査が陽性であれば機能確認検査を実施する.機能確認検査のなかでカプトプリル負荷試験は簡易かつ短時間で実施できるため外来でも実施可能である.
◎血中アルドステロン濃度測定が2021年4月から新規検査法に変更となったため,カットオフ値の見直しなど今後の対応が求められる.
◎薬物療法において,ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬は現在3剤使用可能であり,2型糖尿病患者において腎機能障害の進行抑制が期待できる新たなMR拮抗薬が現在臨床試験中である.

参考文献

1)Funder JW, et al:The management of primary aldosteronism;Case detection, diagnosis, and treatment. J Clin Endocrinol Metab 101:1889-1916, 2016
2)Ozeki Y, et al:Development of a new chemiluminescent enzyme immunoassay using a two-step sandwich method for measuring aldosterone concentrations. Diagnostics 11:433, 2021
3)Uemura S, et al:The Japanese Society of Hypertension guidelines for the management of hypertension(JSH 2019). Hypertens Res 42:1235-1481, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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