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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻10号

2021年09月発行

文献概要

特集 腎疾患—エキスパートへの質問で学ぶ診療のキホンと最新情報 水・電解質

血中リン濃度の制御機構および関連疾患と治療について教えてください

著者: 杉山絋基1 宮本賢一1

所属機関: 1龍谷大学農学部食品栄養学科

ページ範囲:P.1620 - P.1623

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Point
◎血中リン濃度を正常に維持する機構は,腎近位尿細管のリン再吸収機構を中心に機能している.
◎副甲状腺ホルモン(PTH)および線維芽細胞増殖因子23(FGF23)は,腎臓に作用してリン利尿を促進させる.
◎低リン血症(慢性)は,通常,腎臓でのリン再吸収能の低下に起因している.
◎高リン血症(慢性)は,進行した慢性腎臓病や透析患者における心血管障害の重要な危険因子である.

参考文献

1)辰巳佐和子,他:生体におけるリン代謝調節:多臓器連関について.薬局69:3108-3114, 2018
2)Kaneko I, et al:Control of phosphate balance by the kidney and intestine. Clin Exp Nephrol 21:21-26, 2017
3)Peacock M:Phosphate metabolism in health and disease. Calcif Tissue Int 108:3-15, 2021
4)Kraft MD:Phosphate and calcium;A review for the adult nutrition support clinician. Nutr Clin Pract 30:21-33, 2015
5)大西律子,他:リン代謝異常の病態・診断から治療まで.Medical Practice 31:763-767, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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