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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻10号

2021年09月発行

文献概要

連載 主治医の介入でこれだけ変わる! 内科疾患のリハビリテーション・1【新連載】 リハビリ・運動療法の必要性と基本知識

内科疾患でリハビリ・運動療法が必要なわけ

著者: 上月正博12

所属機関: 1東北大学病院 リハビリテーション部 2東北大学大学院医学系研究科 機能医科学講座 内部障害学分野

ページ範囲:P.1660 - P.1664

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 高齢化が進み,内科治療で何とか内臓機能を維持できても,足腰が弱って生活範囲が狭くなってくる患者.体力がどんどん低下する患者.家族の介護負担が増え,施設転院を余儀なくされる患者.このような患者が多くみられる時代になってきた.
 リハビリテーション(以下,リハビリ)は,もはやリハビリ科医やリハビリ関連職種のみのものではない.内科医の日常診療にも最新のリハビリを取り込んでいく時代になった.本連載の内容を実践すれば,担当した患者の生活機能や運動機能を改善し,生命予後を延長することも可能になり,さらなる“名医”としての成功が約束されるだろう.ぜひ,最後までお付き合いいただきたい.

参考文献

1)上月正博:「安静」が危ない! 1日で2歳も老化する!—「らくらく運動療法」が病気を防ぐ! 治す!,さくら舎,2015
2)上月正博(編):腎臓リハビリテーション(第2版),医歯薬出版,2018
max. Asian J Human Services 15:85-92, 2018
4)McGavock JM, et al:A forty-year folloe-up of the Dallas bed rest and training study;The effect of age on the cardiovascular response to exercise in men. J Gerontol 64:293-299, 2009
5)上月正博:ねころんで読める新しいリハビリ—内部障害リハビリテーションの驚くべき効果,メディカ出版,2018
6)Covinsky KE, et al:Hospitalization-associated disability;“She was probably able to ambulate, but I'm not sure”. JAMA 306:1782-1793, 2011
7)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 呼吸リハビリテーション委員会ワーキンググループ,他(編):呼吸リハビリテーションマニュアル—運動療法(第2版),照林社,2012
8)Kohzuki M, et al:A paradigm shift in rehabilitation medicine;From “adding life to years” to “adding life to years and years to life”. Asian J Human Services 2:1-7, 2012
9)Kohzuki M, et al:Pulmonary rehabilitation survey in the north Japan;Recommendation and participation. Am J Respir Crit Care Med 171:A814, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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