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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻11号

2021年10月発行

文献概要

特集 鑑別診断を意識した—非専門医のための胸部画像診断 画像パターンから攻める

小葉間隔壁の肥厚—septal line pattern

著者: 中村祐太郎1

所属機関: 1浜松医科大学内科学第二講座呼吸器内科

ページ範囲:P.1808 - P.1811

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Point
◎肺は1〜2.5cmの小葉という単位で構成されており,小葉間隔壁で隔てられている.
◎小葉間隔壁は線維性の結合組織であり内部にリンパ管や静脈が走行している.
◎小葉間隔壁の肥厚の鑑別疾患にはリンパ管を病変の主体とする疾患,静脈がうっ滞する疾患,結合織が肥厚する疾患が挙げられる.
◎気管支血管束は小葉間隔壁や胸膜下組織とともに「広義の間質」に含まれる.
◎気管支血管束には小葉間隔壁と同様にリンパ管と肺静脈が走行していることから,小葉間隔壁の肥厚をきたす多くの疾患で気管支血管束にも肥厚をきたす可能性がある.

参考文献

1)Webb RW:High-resolution CT of the lung. Fifth edition. Wolters Kluwer, Alphen aan den Rijn, 2014
2)楠本昌彦,髙橋雅士(編):解剖と病態生理から迫る呼吸器画像診断.画像診断2020年増刊号,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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