medicina58巻12号

2021年11月発行

連載 読んだら，ちょいあて！　POCUSのススメ・8

頸部POCUSによる上気道狭窄の診断

著者： 古川まどか¹

所属機関： ¹神奈川県立がんセンター 頭頸部外科

ページ範囲：P.1901 - P.1907

　頸部は衣服の外に出ている部分が多く，いつでも，誰でもプローブをあてることができます．甲状腺，喉頭，咽頭，気管，食道，唾液腺といった，私たちが生きていくために必要な機能に関わる臓器のほか，血管，神経，筋肉，その隙間にあるリンパ節など，多彩な臓器や病変をエコーで手に取るように容易に観察できる領域です．
　
＊本論文中、関連する動画を見ることができます（公開期間：2023年10月31日まで公開）。

参考文献

1）古川まどか：気管食道・咽喉頭領域の超音波診断．日気食会報71：180-182, 2020

2）古川まどか：甲状腺．山田　徹，南　太郎（監訳）：Point-of-Care超音波（原書第2版），pp 402-412，丸善出版，2020

3）Mori T, et al：Pediatric case of successful point-of-care ultrasound-guided nasogastric tube placement. J Emerg Med 59：e57-e60, 2020

4）古川まどか：POC表在エコー．谷口信行（監），山田博胤（編著）：Point-of-care超音波研究会認定 領域横断ちょいあてエコー活用術，pp 103-115，メディカ出版，2019

5）Bhagra A, et al：Point-of-care ultrasonography for primary care physicians and general internists. Mayo Clin Proc 91：1811-1827, 2016

6）Birch A, et al：Ultrasound detection of superior vena cava thrombus. West J Emerg Med 15：715-718, 2014