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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻12号

2021年11月発行

文献概要

連載 主治医の介入でこれだけ変わる! 内科疾患のリハビリテーション・3 リハビリ・運動療法の必要性と基本知識

リハビリ・運動療法の基本

著者: 上月正博12

所属機関: 1東北大学病院 リハビリテーション部 2東北大学大学院医学系研究科 機能医科学講座 内部障害学分野

ページ範囲:P.2078 - P.2084

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 リハビリテーション(以下,リハビリ)の語源は,re(再び)+habilis(適した)+ation(すること)だ.すなわち,「rehabilitation=再び適した状態にすること」という意味になる.近代以降(16世紀〜)においては名誉や権利の回復を指す用語として使われていたが,現代では障害者の社会復帰を促す医療・福祉的な意味の言葉としても用いられている.
 『広辞苑』によれば,リハビリは「治療段階を終えた疾病や外傷の後遺症をもつ人に対して,医学的・心理学的な指導や機能訓練を施し,機能回復・社会復帰をはかることである.更生指導ともいう」とされている.しかし,リハビリはこの10年で大きな進歩を遂げ,その実態は『広辞苑』での定義とはだいぶ違っている.本稿ではリハビリ・運動療法の基本に関して述べたい.

参考文献

1)Borg GA:Perceived exertion. Exerc Sport Sci Rev 2:131-153, 1974
2)日本循環器学会,他(編):2021年改訂版 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン,2021 https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Makita.pdf(2021年8月閲覧)
3)National Institute of Health. National Heart Lung, and Blood Institute: Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD. NHLB/WHO workshop report 2011;Update of the Management Sections, GOLD website(www.goldcopd.com). updated;January 2015
4)日本腎臓リハビリテーション学会(編):腎臓リハビリテーションガイドライン,南江堂,2018
5)日本消化器病学会,日本肝臓学会(編):NAFLD/NASHの診療ガイドライン2020(改訂第2版),p 48,南江堂,2020
6)障害者福祉研究会(編):国際生活機能分類(ICF)—国際障害分類改定版,中央法規,2002
7)上月正博:一般内科医のための そうだったんだ! リハビリテーション,文光堂,2016
8)Fletcher GF, et al:Exercise standards for testing and training;A scientific statement from the American Heart Association. Circulation 128:873-934, 2013
9)上月正博:重複障害時代のリハビリテーション—呼吸リハビリテーション従事者に期待すること.日本呼吸ケアリハ会誌27:245-251, 2018
10)Kohzuki M, et al:Importance of physical activity and VO2max;Five major determinants of VO2max. Asian Journal of Human Services 15:85-92, 2018
11)上月正博:私が創ったリハビリテーション・キャッチフレーズ.Jpn J Rehabil Med 58:466, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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